題字:加藤アスケ


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第4回

◎競泳水着の魅力について〜その1

さて、前回お話したように「スク水」がどちらかと言うと「スク水という事象」に多くの魅力があると考えられるのに対して、「競泳水着」はより「マテリアル」的な魅力、すなわち「物自体」の魅力が強いモノだと、私は考えています。これは、物を崇拝する「フェティッシュ」という観点において、競泳水着がスク水よりも、本来のフェティッシュ的な魅力を持っている事を表していることを示しています。

では、競泳水着の魅力とはいったいなんでしょうか。それを語る前に、まずは競泳水着フェチとオリンピックの関係性についてお話しておく必要があると思われます。何故ならオリンピックは、競泳水着というマテリアルの開発において世界規模で実験と検証がされる場であり、そこには最新の技術が込められた競泳水着が存在するからです。

競泳水着に関するフェティシズムが、何時頃からポルノメディアで存在しているのかはわかりません。しかし、その存在が多く取り扱われるようになったのは比較的近年の事です。そのターニングポイントは、1992年のバルセロナオリンピックにあると思われます。


競泳水着を語る上でオリンピックは何かと重要な起点となります。メーカーにとってオリンピックは格好の宣伝媒体であり、当然、最新の水着を売り込むべく全力をつくしてきます。世界中の人々にとっても、オリンピックは最新の水着を多く目にする機会となり、結果、オリンピックを境に、世間での「水着のイメージ」が刷新されていきます。

で、バルセロナオリンピックですが、この後数年間続く、競泳水着の極端なハイレグ化と生地の薄化の口火が切られた大会であったと言えます。その後、1996年のアトランタオリンピック後までハイレグ化が進み、生地もより薄くなっていきました。この時期の競泳水着は「とにかく肌の露出面積が広い」「生地は薄く時として肌が透ける」「ピッタリと身体に張り付いた生地が肉に食い込む」等、特にフェティッシュを自認している訳でもない「普通の人」でも、見た目に「エロい」と感じられるような代物ばかりです。この「普通の人でもエロいと思える」という事は、ポルノグラフィとしての市場の拡大に繋がります。まだまだメジャーなジャンルでは無いにしろ、グラビアやAV等でのコスチュームとして使われる機会が増えていき、そういった流れの中で、よりコアなファン層や専門的なAVが世に形成されてきたのです。

その後、2000年のシドニーオリンピックでスパッツ型や全身を覆うタイプの水着が登場した事により、競泳水着のハイレグ化は一旦の終了を迎えます。現在、スパッツ型や全身型の競泳水着については、マニアの間でも賛否が分かれるところですが、どちらかと言うと否定派の方が多いようです。



そういった訳で、現在においてもマニアの間で人気の高い競泳水着は、1992〜2000年頃までに生産されたモデルが多い傾向にあるようです。この時代の競泳水着の特徴が、フェチ的に競泳水着のスタンダードな魅力として捉えても問題は無い事でしょう。

その魅力について、私は大体以下のような点にあると思っています。

1:ツルピトな素材感
2:ハイレグ等のカッティングデザイン

次回「競泳水着の素材感」に続く
テキスト:
大洲五郎
イラスト・題字:
加藤アスケ